私は、この十数年間もの間に、何百人もの難関大学合格者に出会った。そして、彼らが一般の受験生とは異なる考え方の持ち主であり、普通とは変わった行動をしていることに、まず注目させられた。次に、奇妙なことに、彼らの行動には、ある種の共通点があることに気づいた。そこで、私は考えてみた。
これらの共通点に、難関大学合格の秘密とかコツのようなものが隠されているに違いないと。私はまた、この十数年もの間に、何人もの不合格者に出会った。そこには、無数の失敗例があったが、ここで私はまた知ったのである。それは、不合格者にも不合格者として共通する考え方および行動があることを。そして、非常に興味がある事実を発見した。それは、難関大学合格者において、共通していた特質のすべてに、相反する共通点を不合格者が備えているという事実であった。
ここに、ある種の要素あるいは条件というものが、私の目の前に明確になってきた。それは受験には、その人の考え方や行動を通じて、その人を合格に導く条件というものがあるということである。大学受験における少数の難関大学合格者は、その条件を満たした者である。そして、大学受験における不合格者は、この条件をよく満たしえなかった人たちである。
それでは、その条件を満たすということは、そんなに困難なことであろうか?いや、そんなことはない。条件はいくつかあるが、そのいずれも、一般の受験生でも満たすことができる、容易なものばかりである。ただ、困難といえば、それらの容易な行動をいかに長く持続しえるかという一点のみである。「継続」これができないばかりに、多くの受験生は、不合格への道を歩むことになるのだ。いくつかあるそれらの諸条件を十数年間かけて、私は分析し、単純化し、整理して、最後にそれらの条件をまとめてみた。これから、この内容をお話していきます。