コロッケ先生の受験日記(10)
MTさんが、伸一塾に来たのは、受験の6ヵ月半前です。彼女は、初級公務員を受験することを決めていたため、受験勉強はまったくしていない状態からのスタートでした。しかし、そんな不利な状況を見事にくつがえし、専修大学法学部に合格したのです。
英語・国語・社会の戦略的な勉強を開始しました。それは、合格最低点と受験日までの日数から割り出した戦略です。合格最低点は、190点でした。190点のうち80点を日本史で確保し、古文で25点、国語常識で20点、現代文で20点、英語50点を目標として掲げました。
日東駒専の特徴として、英語は、本格的な長文問題が少なく、難しい単語がキーワードにならない。実は日東駒専の場合、長文の全体の意味があまりわからなくても解ける問題が、少なくないのです。また、語彙・文法問題が多く、英作文が出ない(ただし、整序英作文は出題される)。このことは、短期間に50点を獲得することができるということです。私は、専修大学法学部の長文型問題の解き方を伝授し、長文問題で30点を確保できる力をつけさせました。
また、語彙・文法は、『必出短大入試英語スーパーダブルチェック』『中学英単語1800』『高校入試でる順 中学英熟語350』『合格英単語600』『合格英熟語300』を完全にマスターするまでやりました。ここで重要なことは、単語のスペルを覚える必要はありません。つまり、スペルは捨ててかまわないのです。スペルを正確に覚える時間があったら、一つでも単語の意味を、多く暗記してください。この時点で、本学の問題で、英語に関しては50点を確実に超えるようになりました。
次に、古文ですが、専修大学法学部で必要な古文単語は、おおよそ300程度です。『ゴロで覚える古文単語記憶術』を完全暗記させ、『古文入門合格のおきて』をつぶしました。そして、『荻野文子の「古文」に強くなる実況放送(上・下)』を仕上げに使ったのです。この時点で、古文に関しては、本学の問題で、ほぼ90%を獲得できるようになりました。
国語常識は、漢字の問題集を1冊、『ゴロで覚える文学史』『マドンナ古文常識217』を使用しました。現代文は、評論文一点集中で攻略しました。現代文講義(基礎・初級・中級)をマスターしていきました。
最後に、日本史は、『詳説 日本史B』を、まず二冊用意しました。一冊は、通読用の本として、もう一冊は、問題集として使用します。使用方法については、受験日記(8)を見てください。6ヶ月で、この本をほぼ全て暗記しました。この時点で、日本史に関しては、本学の問題で、90%を獲得するにいたっていました。
これだけの勉強を6ヶ月半でやり終えたわけですが、偏差値40未満であった彼女が、見事に合格したのは、科目別の勉強範囲を決め、おこなった結果です。本番の試験では、200点を超えていました。
日東駒専は、7ヶ月間、全てをかけて勉強すれば、偏差値40からでも合格できます。それを彼女が教えてくれました。
合格の後、彼女は、4年間勉強をやりつづけ、昨年ドイツに留学しました。人間は、遅いということはないのです。まったく受験勉強していない彼女が、8月から始め、6ヶ月半で見事に合格したのは、あきらめず、言われたことを忠実におこなった結果です。
困難は、逃げれば逃げるほど追いかけてくる。
だから立ち向かうしかない。
頑張れ!!受験生!!